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dotSPACE

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dotSPACE Photography from Flickr

Proceedings of the international conference on Advances in computer entertainment technology : DEMONSTRATION SESSION ACM International Conference Proceeding Series; Vol. 203 "Collaborative immersive gaming over the high speed internet"

United Creative Movements from dotSPACE

10Gbpsネットワーク × エンタテイメント × マルチスクリーンシステム

これら3つを掛け合わせること生まれた新しいエンタテイメントのテーマは 「United Creative Movements」。これは直訳すると「つながれた創造的な運動」をであり、高速ネットワークでつながれた多地点に存在する情報空間が、人々に創造的な運動を促す新たなスペースとしての可能性を持つことを表している。このネットワーク上の多地点で作り上げるコンテンツは音楽でも絵画でもなく、様々な要素を吸収しながらながら人と人のコラボレーションによって生まれる新しいメディア形態となるだろう。その意味合いを含め、このスペースで生み出されるユニークコンテンツであり、その拡張子として「.space(dotSpace)」を名付けた。

dotSPACEとは何か?

「dotSPACE」は巨大な楽器のようなものである。しかし、今までに存在した楽器と多くの違いがある。まず「dotSPACE」が作り出すものは、音だけではなく、空間そのものである点、そして一人で演奏するのではなく多くの人間とともに作り上げていく点があげられる。「dotSPACE」は音楽と映像を同時に生成していく。それらがコの字型に配置された10面の巨大なマルチスクリーンに投影されることによって、空間そのものをリアルタイムに生成していく。そして「奏者」は一人でその空間を生成するのではなく、10GBPSという速度を持つ、超高速ネットワーク上の多地点にいるプレイヤーと、お互いを感じ合いながらプレーしていく。次に重要な要素としてあげられるのが、その演奏の仕方である。鍵盤をたたいたり、弦をはじいたり、マウスをクリックするのではなく、自分自身の体をインターフェースとして利用する。自分自身の体を楽器とするのである。要約すると、「dotSPACE」とは、自分の体を動かし、多地点にいるプレイヤーと感じ合うことで空間を作っていくライブパフォーマンスコンテンツと言える。

dotSPACE 紹介用デモムービー

10Gbpsネットワーク

BWPの前身であるdzによって作られた「AndrewRivolski」は同様に10画面マルチスクリーンと10Gbpsのネットワーク上に展開されたエンタテイメントコンテンツの最初のものである。「dotSPACE」にとっても重要な要素である共有される感覚をテーマにし、2地点でやり取りをしなあら隕石をよけていくというものであった。このコンテンツはACEや、SIGGRAPH等の学会にも招待され、実際にデモンストレーションを行った。「dotSPACE」は「AndrewRivolski」に不足していた要素をコンテンツの可能性として発展させ、新たな体験を生み出すものとして制作された。

10画面マルチスクリーンシステム

「コ」の字型を描いて配置されている10枚のスクリーンに囲まれた空間で、「dotSPACE」はプレーされる。 その空間を自分の体を動かすことによって演出し、作り上げていく。考えなければならなかったのは、「コ」の字型という配置である。この配置は正面と右側左側を画面に囲まれているため、没入感を促進させる効果もあるのだが、もう一つ考えなければならないのは、それが四角い空間を作り出しているという点である。この点から我々は空間を創造するという「dotSPACE」のテーマに至ったのである。

空間を作るソフトウェア

現在存在するデータ形式には様々なものがある。文書を意味する.txtや.doc。あるいは音楽や映像などのデータフォーマット。それらは技術の進歩とよりそうように形を変え、携帯型音楽プレイヤーや、ワンセグ携帯、ホームシアターなど様々なインタフェイスで人々の生活に溶け込んでいる。「dotSPACE」はそのさらに先の人間の生活を豊かにするであろう技術、マルチディスプレイと10Gbps高速回線を利用して新たなデータフォーマットである空間の創造を目的に組まれたソフトウェアである。

dotSPACE mozilla24、会場での展示の様子(2007年9月15日)

身体性、無線センサー

空間はその中にいる人に自由を与える。今まで平面のディスプレイというインタフェイスを利用してきた我々は空間における入力のインタフェイスをユーザーの身体に求めた。「AndrewRivolski」から言われてきたことだが空間と運動は切り離せないテーマである。そのためにユーザーの体の何カ所かに無線のセンサーを取り付け、そのデータをコンテンツに反映させるという方法をとった。「AndrewRivolski」の入力インタフェイスであるフットパネルよりも、もっと大きな自由をユーザーに与えることを目的にしている。

感情をつなぐネットワークの可能性

10GBPSという超高速の帯域は我々に何をもたらすのか。それはデータのやり取りだけで構成されたコミュニケーションではなく、体験や経験、感動などの感情を伴う感覚の共有を可能にすることだと思われる。デジタルは、例えば「空間を共有する」という方法で、フィジカルな距離を “実際に縮めてみせる”ことができる。これは10面のスクリーンシステムであったり、10Gbpsネットワーク等の「密度の高い情報消費体験」が引き起こす、重要な現象である。

ライブパフォーマンス

多地点を結ぶことによって行われる、協調する感覚を演出するために選んだ「dotSPACE」のもうひとつのテーマが、ライブパフォーマンスである。ライブといって即興のペイントや、バンドによる音楽パフォーマンスではなく、総合的な空間演出を魅せる、いわば演劇のような物に近いかもしれない。多地点にいるユーザーがお互いを感じながら音楽と映像を作り上げていくことで生まれる空間をそれを観るオーディエンスに対して一つのライブパフォームコンテンツとして成立することを目指す。

dotSPACE 初期のブレスト用デモンストレーション(2006年7月3日)

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